キッチン、トイレ、バスルームなどの排水管詰まりについては、「病気」と同じようなことが言えます。私たちは、病気にならないよう、ふだんの生活で気をつけたり、健康診断を受けて病気の早期発見につとめたりします。
それと同じように、「排水管が詰まらないように、ふだんから使い方に気をつける」、そして、「詰まる兆候を敏感にとらえ、早め早めに対処する」ことが大切です。
プロの業者に出張修理を依頼すると、最低でも2万円くらいはかかってしまいます。来てもらえるまで時間もかかります。
「予防する」、「早めに対処する」ことによって、トラブルなしに快適に使える時間は長くなり、何かあったときでも、かかる手間は少なく、時間は短く、費用は安くなります。
ここでは、キッチン、トイレ、バスルームについて、トラブル予防につながる日頃からの使い方の留意点をまとめます。
いちばん気をつけたいポイントは油です。まず、
揚げ物に使った油をそのままシンクに流すのは絶対にやめる!
ということは是非とも念頭に置いてください。排水管にとってもっとも有害で、環境への悪影響も甚大です。
それから、
といった点にも気をつけましょう。
さらに、少しでも流れが悪くなったと感じたら、パイプクリーナーなどを用いてメンテナンスしましょう。
トイレットペーパーの大量使用が排水管詰まりの最大要因になっていますので、まずは「トイレットペーパーの使用はほどほどに」というのが第一の留意点になります。やむをえず大量に使うときには、面倒でも小刻みに流すようにしましょう。
それから、異物を落としてしまったら、放置せずにすぐに取り出すことも大切です。水に沈むモノだったら、排水口の底にあるうちはいいですが、トラップ部に落ち込んだら容易には取り出せなくなりますし、いつまでもその場にとどまってトイレットペーパーをからめ取り、高い確率で排水管詰まりを引き起こします。
バスルームの排水管は、毛髪、石けんクズ、皮脂カス、アカなどがからみ合ったときに詰まりやすくなります。さらに雑菌によるヌメリが詰まりやすさを促進します。
そのため、
といった点には是非とも気をつけてください。