空気や水の圧力で詰まりを解消!

2017/12/27

排水管が詰まってしまったとき、最初期の段階でとる選択肢が「圧力による詰まり抜き」です。いちばん身近なのが「ラバーカップ」ですが、ほかにも多種多様な製品があり、面白いコンセプトのものもありますので、ここでまとめてご紹介しましょう。

 

ラバーカップ

やはり定番ですので、ラバーカップには改めて触れておきましょう。

学校のトイレにかならず置いてあり、誰しも一度は見たことがあるはずのアレです。ふつうの吸盤型の「和式用」、先がすぼまった吸盤がついた「洋式用」、先のすぼまった部分が折りたためる「兼用」の3種類があります。

使い方は、吸盤が水平になるように穴に押しつけ、なるべく全体が水につかるようにしながらゆっくり押し込んで、中の空気と水を抜きます。こうして真空状態をつくり、負圧をかける準備をします。

空気と水が十分に抜けたら、一気に引っ張ります。すると瞬間的に負圧が生じ、詰まったモノを吸引して抜く力がはたらきます。一度でダメなら、2度、3度とやってみます。「ゴボッ」という手応えを感じたら、小さくガッツポーズ。

 

もっと水圧を!

ラバーカップで何度やってもダメなら、もっと強力な選択肢があります。「ローポンプ」です。別名を「吸引ポンプ」ともいいますが、これは吸引だけでなく噴出する圧力も利用できます。

ローポンプは、一般的には自転車の空気入れを太くしたような形状をしています。一般家庭のトイレに対応したものでは1,000円台からあります。プロも使う大型タイプだと、先端のアダプターを付け替えることで、トイレだけではなく、キッチンシンク、バスルームなど、さまざまな排水管に対応できるものもあります。

ピストンを往復させることにより、ラバーカップ(スッポン)の約5倍もの圧力で吸引・噴射を行い、この往復の力で強力な詰まり抜きが可能になります。

 

これはもはや兵器……

とてもユニークなものとして、商品名を「詰まりに一撃バズーカ」という製品があります。こちらは強大な噴射力に特化して、詰まりを押し流す発想です。

「バズーカ」は、小さなカートリッジ型の炭酸ガスボンベを使います。自転車用空気入れや、家庭用ソーダ水製造機に使われるような、直径2センチほど、長さが5センチくらいのものです。

これをバズーカ本体にセットし、噴射口をトイレの穴に密着させます。そしてトリガーを引く。すると圧倒的な勢いの炭酸ガスが、詰まったモノを完膚なきまでに押し流します。

先端アダプターを付け替えることで、トイレ、キッチン、バスルームの各種排水管に対応します。

炭酸ガスのカートリッジボンベがあまり安くないという問題はありますが、手軽で強力なのはまちがいありません。

 

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