洗濯機の周辺も、かなり水回りトラブルが頻発する場所です。それというのも、水の入り口(給水側)と出口(排水側)ともに、ジョイント(接合部)が多いからというのが、大きな要因になっています。
・給水側① コックの軸(スピンドル)の根元から
ジワジワ水がしみ出してくる感じだったり、シューッと勢いよく吹き出してきたり。
前者はゴムパッキンの劣化、後者はスピンドル周辺のナットのゆるみが原因です。
・給水側② 吐水パイプの根元から
ぐるぐると回して方向を変えられる吐水パイプをつけている場合にありうるもの。
やはり、ナットのゆるみかパッキンの劣化が原因です。
・給水側③ 蛇口と給水ホースのジョイント部
着脱可能なワンタッチジョイントが使われることが多く、蛇口とアタッチメントの間や、
ワンタッチジョイントの接続部でのシール力不足で水漏れが起こります。
・給水側④ 給水ホースと洗濯機給水口のジョイント部
あまり多くありませんが、やはり接続部でのシール力不足で水漏れが起こりえます。
・排水側① 洗濯機排水口と排水ホースのジョイント部
しばしば折り曲げられたり洗濯機本体に踏まれたりして、劣化しやすい部分です。
・排水側② 排水ホースの途中
洗濯のたびに排水ホースを展開する必要がある場合、ホースそのものが劣化しやすくなります。
・排水側③ 排水ホースと床側排水口のジョイント部
排水ホースと排水口の径が合っていない、ジョイント部のネジ止めがゆるんでいるなどが原因。
特に集合住宅の場合、排水側で生じた水漏れが階下の部屋に大きな被害をあたえる危険性もありますから、気をつける必要があります。
「水漏れを起こしてからでは遅い」と言える余地がより大きいのは排水側です。上記のように集合住宅では大きな問題になることもありますし、そうでなくとも汚水が漏れることにはちがいがありませんから、できるだけ避けたいものです。
排水ホースは消耗品だと考えてください。小まめに様子をみて、ホースにひび割れなど生じていないか、洗濯機本体や床の排水口とのジョイントに問題はないか、チェックしましょう。
交換のパッキンや、径の大きいナットに対応したウォーターポンププライヤーなどの道具さえあれば、水漏れの修理は決してむずかしくありません。「水漏れの原因と主要な対処方法」のページを参考に、作業してください。