夏にエアコンを使っていて、室内機から「ポタポタ」と水がたれてきたという経験はないでしょうか。ないという方もいらっしゃるでしょうが、ひとつのエアコンを長く使うほど、そういう現象にでくわしやすくなるようです。
はじめて経験すると、けっこうドキッとするでしょう。ときには「ボタボタボタッ」と、けっこうな勢いでたれてきますから。
しかし、そんなに心配は要りません。ほとんどの場合、空調という基本的機能には何の影響もありません。たれてくる水をバケツなどで受け止めながら、ふつうに使っていて問題なしです。
エアコンは、送風口から冷却された空気を吹き出します。その吹き出し口には、室内の湿度が高い空気が接触します。湿度の高い空気が冷たい物体の表面に触れると、含まれていた水蒸気がその表面に凝結し、水滴になります。つまり「結露」です。
次々に結露していくと、それはけっこうな水量になりますので、排水する必要があります。その排水管が「ドレンホース」です。
エアコン室内機からのポタポタ水漏れの原因の8割は、このドレンホースの詰まりです。ドレンホースが詰まることで、排出されるべき水が管内にとどまり、つなぎ目や小さなすき間、穴から漏れると、水漏れになるのです。
ですから、この手の水漏れはドレンホースの詰まり抜き掃除で解決できます。やり方は簡単で、
① 室外機の置き場に行き、ドレンホースを探す
直径1センチ強の細い管で、蛇腹がついているものです。
② 管の中をのぞき込んで、詰まりがないかチェック
割り箸や竹串で届く範囲に異物があれば、取り除きます。
③ もっと奥で詰まっていそうだったら、掃除機で吸引
液体対応の掃除機ならそのままで、非対応だったら掃除機本体を高く上げて吸引します。
という手順で行いましょう。
送風口の結露が、ドレンホースに入っていかずに、そのままたれてきているケースもあります。フィルターそのものがあまりにも汚れていて、結露がドレンホースに入っていかないのです。この場合はフィルターの掃除が必要です。
フィルターの掃除までなら、一般個人でも可能な範囲ではあります。が、長期間放っておいてあまりにも汚いと尻込みしてしまうことだってあるでしょう。
そういうときには、いっそプロにお任せした方がいいかもしれません。自分ではなかなか掃除できない部分でも、プロなら徹底的にきれいにしてくれます。ほとんどの問題が抜本的に解決されますから、それもお勧めです。