毎日大量に水を使う場所ですので、トラブルも多くなりがちです。バスルームの水回りについて、ざっと見渡していきましょう。
バスタブそのものに亀裂があって水漏れすることは、最近のものではないことはないでしょうが少ないでしょう。
あり得るとすれば、ひとつには底の排水口のゴム栓の破損。この場合は替えのゴム栓を買ってきて置き換えれば済みます。
もうひとつには、給湯装置とバスタブをつなぐ給湯管・送水管の破損による水漏れがあり得ます。ケースバイケースですが、水道だけでなく、ガスまたは電気もつかう精密機器が関係しますので、一般個人による修理はむずかしいでしょう。安全のためにも、プロの業者に点検・修理を依頼しましょう。
あとは、シャワーや混合水栓の水漏れがありえます。水栓内部のゴムパッキン劣化のケースが最多ですが、シングルレバー型の混合水栓ならカートリッジごと交換、ハンドル型ならコマの交換を行います。
バスルームの排水管が詰まる原因としては、まず毛髪や体毛が最大のものといえます。これに石けんクズ、人の皮脂かす、アカなどが続き、これらに雑菌が増殖してカビやヌメリを生じさせます。このヌメリがさらにゴミを引き寄せ、汚れの蓄積を加速させ、短期間に詰まりをまねくこともあります。このため、バスタブの底から続く排水管よりも、洗い場から出ていく排水管や、ユニットバスの排水管が比較的詰まりやすいと言えます。
排水管詰まり問題の全般に言えることですが、早め早めの対処が大切です。少し流れがにぶくなったと感じた時点で対処するようにすれば、決定的に詰まってしまう事態を避けやすくなります。
まず、日常から、排水口にネットをしっかりつけましょう。落ちた毛髪や体毛をキャッチさせ、排水管に入り込むのを少しでも防ぐためです。それから、できれば週に1回くらい、パイプクリーナーでメンテナンスすると効果的です。パイプクリーナーは、毛髪やたんぱく質、皮脂かす、アカ、微生物によるヌメリを分解・溶解します。パイプユニッシュやパイプマンといった商品はスーパーマーケットなどで簡単に買えますし、プロも使うような「ピーピースルー」という強力なものも、ホームセンターやインターネットで入手可能です。
それでも詰まってしまったら、ラバーカップやローポンプで圧力をかけるか、ワイヤーで突いて詰まり抜きをしましょう。仕上げにパイプクリーナーでクリーニングすると、そのあとの詰まりにくさがちがってきます。